ブックオフに2万円4千円分の本を売ったら、いくらになったか?

本ならば好きに買ってOK、というマイルールがある。
出版業界で生きてきたので「わたしが買わなきゃ誰が買う!」的な精神で、気になった本はバカスカ買ってきたほうだ。が、それゆえ家は本で溢れてる。掃除が苦手なこともあり、部屋のあちこちに本が散らばっている(本棚も乱雑そのもの。下の写真)。
だから時間に余裕があるときにブックオフの宅配買取サービスで売ったりしていた。
しばらく本の整理ができていなかったけれど、少し前に近所にブックオフが新しくできているのを見つけたので、久しぶりに本を売りに行くことにした。

■今回、売る本は総額2万4655円分

とりあえず今回は紙袋に詰め込んで、持っていけるぶんだけ売ることにした。全部で20冊、購入時の総額を計算したところ2万4655円だった。

面白く読んだ本もあれば積読本のまま終わった本もけっこうある。ごめんね。次の持ち主のもとで愛されてくれよな。ちなみに「積読(Tsundoku)」って言葉、最近海外でも使われているらしい。

■ブックオフの買取専門店に行ってみた

本を売りに訪れたのは、神楽坂にあるブックオフの買取専門店舗。
2024年5月にオープン。よく神楽坂の通りを歩くのだが、あるとき気がついて「え?こんなところにブックオフ?」と違和感を覚えた。飲食店や雑貨店などが並ぶ神楽坂の通りのなかでちょっと異質に感じたのだ。
(東京の街を歩いている体感なんだけれど、ブックオフの買取専門店が最近増えている? 通常の店舗より小型の買取店舗をほかの場所でも見かけた気がする。)

店内に入る。新店舗ということもあり、そして古本を売る店舗でないこともあり、きれい。買取専門の店舗だが、広くない店内にブランド品や書籍などの販売スペースも少しだけある。
そしていまさら気がついた。おそらくこの店は本の買取よりもブランド品の買取を主軸に置いてるのだろうなと。神楽坂ってお金持ちの人も多そうだし、あとは新宿歌舞伎町も遠くないのでこのあたりに住んでいるホストやキャバ嬢もいると聞く。確かに需要あるかも!と思った。
買取の受付カウンターも、ブランド品買取の専門店にあるような(行ったことないのでテレビで見るイメージですが)仕切りつきのブースになっている。
そんななかで恐縮しながら本の買取をお願いしたが、もちろん対応してくれた。そうはいっても「本を売るならブックオフ」だもんね。

■曲がったり丸まったりした本は買取してくれない。事前に整えておくとよさそう

「査定には5分ほどかかります」と言われ、カウンターの席に座ったまま待たせてもらった。目の前で店員さんがバーコードを読み取っていく。
たまに曲がっていたり丸まっていたりする本があると、それは分けて置かれていく(最近の本って、ソフトで丸まりやすいもの多いよね?)。曲がっている本は値段がつけられず買取できないそうだ。引き取りはしてくれるとのことなので、引き取ってもらうことにした。
今回持ち込んだ本のうち4冊が引き取り扱いに。ただどれも致命的な傷モノというわけではなく、丸まり具合は数時間重しをして伸ばせば元に戻るレベルだったと思う、たぶん。
買いにくる前に本のコンディションを整えておくとよさそうだ。

■気になる査定額。2万4655円はいくらになったか

その後、本人確認をしてすぐにお金を支払ってくれた。レシートでそれぞれの本がいくらで売れたか見れるのも楽しい。

さあ下記にて、結果発表!
※価格の左側が定価(買ったときの価格、ネット調べ)→今回ブックオフが買い取ってくれた価格

  • 『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』佐々木亨著 968円→5円
  • 『あさドラ!(1)』浦沢直樹著 715円→5円 
  • 『なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント』斎藤環、佐藤優著 946円→20円
  • 『国難のインテリジェンス』佐藤優著 946円→30円
  • 『天才の思考 高畑勲と宮崎駿』鈴木敏夫著 1320円→30円
  • 『忘れる読書』落合陽一著 1100円→40円
  • 『松田聖子の誕生』若松宗雄著 902円→40円
  • 『ときめきトゥナイト それから(1)』池野恋著 605円→40円
  • 『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!』佐野創太著 1508円→50円
  • 『「司馬さん」を語る 菜の花忌シンポジウム』司馬遼太郎記念財団編 902円→50円
  • 『銀座で一番小さな書店』森岡督行著 671円→50円
  • 『ジェイソン流お金の増やし方』厚切りジェイソン著 1044円→100円
  • 『スケートと歩む人生』佐藤友香著 1650円→100円
  • 『メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』古川景都、BAパンダ著 1485円→150円
  • 『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』中野信子著 1313円→300円
  • 『佐久間宣行のずるい仕事術――僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた』佐久間宣行著 1650円→400円
  • ※そのほか状態不良により値段がつかなかった本が4冊

合計額は、1360円だった。
大谷翔平の評伝である『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』の文庫本は、それなりにいい値段つくかなと思っていた(旬感あるかなと)けど安かった。あとは漫画ももう少し高いのかと思ったが、持っていった2冊はそうでもなかった。
一方、佐久間宣行さんの仕事術の本は400円!これはうれしい。
中野信子さんの『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』も、けっこう前に買った記憶があったが(出版年は2021年)、300円とそれなりの値段がついて驚き。
あとは『スケートと歩む人生』が100円も意外だった。フィギュアスケートの振付師をやられている佐藤友香さんの著書だが、そんなに一般的な本ではないので安いのかな?と思っていた。

■参考買取価格をネットで検索できるサービスもある!

査定基準ってどうなってるんや?と思い、少し調べてみた。ブックオフの公式サイトによると、「ブックオフグループの店舗では、各店毎の自給自足体制を基本としている関係上、各店の在庫状況等によって査定金額が変わってくる場合がございます。」とあり、買取金額は店舗や時期によって変わってくるようだ。下記の記事も参考になった。
http://pro.bookoffonline.co.jp/information/sell-book/20180309-satei-kijun.html

ちなみにブックオフのサイトでは、買取価格の検索もできる。
https://www.bookoffonline.co.jp/boleccontent/bolbuysearch/buysearch/display
ただし宅配買取サービス利用時の値段で、店鋪の買取価格とはちがうとのこと。
試しにこの日400円で売った『佐久間宣行のずるい仕事術――僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた』を同日中に検索してみたところ、参考買取価格は100円だった。なんか得した気分!

ブックオフのサイトを見てみると、買取基準や宅配買取、出張買取などについてわかりやすく(しかもなんか面白い感じで)動画を上げてくれている。
下記の動画を見て、週刊誌や百科事典は売れないと知って「へぇっ!」と。

ぜひご参考にされたし!

text&photo/くろがみあん

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