ここ数年、よく見ているYouTubeのジャンルがあります。
それがホストクラブ密着ものです。
ホストにはほぼ行ったことない(15年以上前に友人に連れられて一度行ったは行ったけれどうっすら記憶がある程度)ですが、You Tubeを見ている間に、ホストの方の名前と顔を100人くらい覚えました。
昔、ジャニヲタ(今、ジャニヲタのことなんて言うんですかね?)の知人に、「コンサートに行かないでテレビを見て応援するだけのファンを『茶の間』と言うんだよ」という話を聞いたことがありますが、言うなれば私は「お茶の間ホス狂い」でしょうか。
いろいろなホストのYouTubeチャンネルを見てきたなかで、今いちばん面白いと思うのが社美緒さんのYouTube。 社美緒さんは、歌舞伎町をはじめ大阪、札幌と展開しているホストクラブグループ「グループユグドラシル」の会長です。
30代半ばとまだまだ若いのにホストたちをまとめあげる、彼の手腕がすごいのです。
YouTubeチャンネル「Mio Yashiro TV」では、彼の経営するホストクラブの営業風景やその裏側が見られます。が、これがエンタメとしてとても面白い……(最近のお気に入り回が下記です)。
そして面白く見られるだけでなく、これはホストとまったく関わることのない一般の社会人の仕事にも通ずるのでは?と思うことが頻繁にあります。ぜひ見てほしい!ので、その魅力を分析してみました。
ホストのYouTubeが最高のエンタメである理由
①別の世界をのぞける非日常感
まずは単純に、「普段見ない世界って面白いな……」という。
日常生活で会うことのない、ちょっとやんちゃなお兄ちゃんたちが、これまた普段の生活で使うお金とは桁違いの額の売り上げを競い合っている。若い女の子たちがポンポンとお金を使っている。
華やかなんだけれども、アンダーグラウンド。
こんな世界があるんだな〜と、不思議な気持ちになります。
②一般の社会人にも響く「お仕事もの」でもある
何よりも私が魅力を感じているのが、「お仕事もの」である点。
売上をあげるには? チームの結束を高めるには? 若手はどうやったら育つ?
一般の企業と同じような問題に、ホストたちも向き合っています。
そのなかで壁にぶつかるホストたちに、会長の社美緒さんが語る言葉がとてもいい。
ホストは人が商品の仕事。だから人としっかり向き合うことが大切なんだろうと思うのですが、その向き合い方がとても参考になるのです。
③社会から厳しい目を受けて揺れる今だからこその葛藤
コロナ後ごろから、歌舞伎町ではホストバブルが起きていました。
YouTubeを含めたSNSの影響もあると思うのですが、ホストが推し活化して、女の子たちがホストに使うお金が増え、ホストたちの売上がここ数年で急激に伸びたようです。
一方でその裏側では問題も多かったのが事実。例えば「頂き女子りりちゃん」のような事件もホストバブルの影響があったと考えられます。
そのためホストへの規制が強化されており、世間からホストへの風当たりもこの1年半ほどでかなり強くなりました。
私は、3年ほど前からホスト動画を見ており、それは、ちょうどバブル真っ盛りから、規制によって業界が打撃を受けている時期と重なります。
その経緯のなかで、ホストたちがホストクラブの新たなかたちを模索しようと葛藤している姿もYouTubeでは映されています。その姿勢にも考えさせられるところがあるのです。
④イケメンがいる!男気あふれるホストもいる!群像劇としての面白さ
あとは、とっても単純な話。
イケメンがいる! それはやっぱり魅力です。
たくさんのホストを見ていると、必ずしも容姿が理由ではありませんが、応援したくなる人が出てくるものです。彼ら一人一人の魅力を見せてくれることも、このYouTubeの魅力です。
長くなってしまったので、おすすめ動画はそのうちまとめたいなと思います。ちょっとでも興味を持ったら、騙されたと思ってぜひ見てみてほしいです。ほんとに面白いから。
写真(サムネイル)/Atul Vinayak(Unsplash)